「Beaver no Seikatsu」
2006

 Sandra and David Bakalar Gallery, Massachusetts College of Art

  Sandra and David Bakalar Galleryでの展示の話を聞いたのは、2003年12月マイアミバーゼルの会場でのことだった。小山ギャラリーのブースに座っているとキュレーターのLisa Tungがやってきて、是非僕の展示をマサチューセッツでやりたいと、とても早口に興奮気味に話していった。もちろん英語はわからず、後から聞いてそうわかった。その時は具体的な話は出ずに実際にマサチューセッツに向かうのはそれから約2年後の2005年9月になる。
 
 マイアミではミノタウルスで海に入ってパフォーマンスをした。この時は危ないから海には入らないように言われてたんだけども、勢いで入ってしまった。これが結果として面白くなった。いずれは最初から水に入る前提でのパフォーマンスをしたいとこの時思う。それからどれくらいたったかのある日。電話で友人が、ウィーンの動物園で見たカワウソがとても可愛かったと話していた。と同時にその時期ビーバーに興味があって、ドキュメント番組を探して見たりしていた

 後日ギャラリーでビーバーのパフォーマンスをやりたいと話していたところ、アメリカ北部には野生のビーバーが生息しているそう。ボストンを調べてみると、マサチューセッツ近郊にビーバーは生息している。うむ、これはあなた、やれといっているよ。Lisaに展示はビーバーでいきたいと伝えると、それは面白そうだと快諾。展示は2006年2月、ソロショーに決まる。

 今回のプランはビーバーのドキュメント映画を撮るということ。まず一度ボストンへ向かいビーバーの映像を撮影して帰国。映像を編集、作品の制作。そして2月に展示+パフォーマンスで再びボストンへ行くというスケジュールに。そして撮影に向かったのが2005年9月19日な訳です。

カワウソは、ネコ目(食肉目),イタチ科、ビーバーは、ネズミ目(齧歯目)、ビーバー科なんで全然違うんですが水中での生活に適していることなどの印象から、僕の中では近い動物なのです。

9月19日:午前9時起き。サラダ、パン、ナゲット。昼12時半に電車でギャラリーへ。渡邉さんと待ち合わせてT-CATから成田へ。ステーキピラフ。午後6時のフライトでボストンへ。ニューヨークでトランジット。クラムチャウダー、ハンバーガー。ボストンまで40分のフライト。リサとスペンサーが迎えにきてくれる。車でリサの家へ。きれいな家。果物とビール。犬がいる。
渡邉さんとはもちろんTKGのスタッフの渡邉さん。いつもお世話になってます。このときのボストンでの滞在はリサ、スペンサー夫妻宅です。犬の名はボスコ。犬種はヴィズラだったかな?

9月20日:午前8時起き。シリアル、フルーツ、トースト、OJ。バスでリサのギャラリーへ。ミーティング。ピザ、パスタ。DIYショップでペンキなどを買う。夜タイ料理屋。今日食べ過ぎ。とにかく時間がない。大変そう。ギャラリーもむちゃくちゃ広い。来年の個展用にスタジオを借りてアシスタントを雇わないとダメかも。
結局スタジオも借りずアシスタントも雇わず制作して、作品が多すぎたと言う事態になる事に。

9月21日:午前7時半起き。ピザの残り。車でスポーツショップへ。ビーバーの買い物の撮影。ビーバー湖へ向かう。スーパーによって車の中で食事。サンドウィッチ、マカロニサラダ。ビーバー湖についたら水に入る許可が必要との事。許可はとれたが時間がかかってしまい予定変更、材木屋に行けなくなる。夜、スペンサーの料理。ステーキ、チキン、サラダ、アスパラ、アイス。すごく疲れた。ビデオカメラでとった画像をダウンロードできない。
ボストンから車で2時間のバリーと言う小さな村に実際にビーバーが作ったダムが存在する。撮影はすべてそこで行った。もちろんリアルビーバーもすんでいます。

9月22日:午前6時半起き。リサの車でビーバー湖へ。ファミレスでパンケーキ。撮影もする。途中ボランティアの女の子達と合流。ビーバーの撮影開始。カヌーにのったりする。昼、サンドイッチ。夕方6時まで撮影。夜渡邉さんの作ったパスタ。すごく眠い。
後で聞いた話だが、リサはほとんどペーパードライバーに近かったらしい。それが毎日ビーバー湖まで片道2時間を毎日運転してくれたわけです。ありがたい。ボランティアだと思っていた学生たちは、これも後で聞いたんだけどバイトだったみたいです。どっちにしてもよくやってくれた

9月23日:晴れ。午前6時半起き。シリアル、トースト。リサの車でビーバー湖へ。ボランティアの新たな男の子達がきている。ビーバーが木を切るところなどの撮影。昼サンドイッチ。問題発生。ペンキを使ってはいっさいダメ、撮影は月曜で終了との事。話が伝わっていなかった。別プランも考えたが、オーナーに掛け合ってもらい問題解決。夜アサリパスタ、ブルスケッタ。スペンサーとホッケーに行くが入れなかった。Tシャツを買う。撮影したフィルムを見るがイメージしていたものと違う。どうしたものか?人との制作はもっと冷静にならなければダメだ。
現地に行ってからのドタバタもいつもつきもので、後から考えればそれを乗り越えることでよりいい物が出来たりするんでまったくウェルカムなんですが、その時点ではなかなかあせっちゃうよね。金曜のことでした。

9月24日:(晴れ)午前6時半起き。シリアル、バナナ。ビーバー湖での撮影。カメラのジェリーには細かく説明して撮ってもらう。昼サンドイッチ。昨日渡邉さんと打ち合わせたので今日の作業すごぶる順調。ビーバーロッジの土台ができた。本物のビーバーが警戒してやってきた。夜スペンサーのチキングリル、サラダ、トマト。今日は順調で楽しかった。
カメラを担当してくれたジェリーはこちらの要望をすごくよくわかってくれて、いい映像が取れた。

9月25日:(曇り)午前6時半起き。キッシュ、ベーコン。ビーバー湖へ。昼サンドイッチ、クラムチャウダー。今日の制作思ったより進まなかった。制作5時まで。夜、スペンサー、リサ、渡邉さんと日本料理屋へ。すしとか色々。明日はオフ。風邪ぎみ。
虚弱体質の僕は海外だろうと容赦なく体調を崩す。

9月26日:ゆっくり寝る。午前11時起き。朝ご飯は1人で。シリアル、キッシュ、スイカ、OJ。モールで買い物。DVDを買う。シンプソンズ6、フューチャラマ、ファミリーガイ。ホーマーのルービックキューブ、緑の靴。昼ごはん、クラムチャウダー、生牡蠣、シーフードカレー。夜、中華屋で、酢豚、マーボー豆腐、中国ブロッコリー、中華丼。食べ過ぎ。夜映像のチェック。いい感じにとれている。
ほんと食べすぎだよ、オイッ!しっかりしろ!

9月27日:午前6時半起き。部屋の片付け。シリアル、スイカ、バナナ、OJ。ビーバーダムへ。色々大変だったが完成。昼サンドイッチ、クラムチャウダー。撮影した写真、レンズに水がついていてピンぼけ。激安DVDプレーヤーを買う。フューチャラマ34を買う。夜スペンサーの作った、魚、ブロッコリー、マッシュポテト、スイカ。疲れた。
後から文章で「完成」なんて書くと簡単だけど、ほんとは大変だったんだからね。

9月28日:午前8時起き。シリアル、OJ。10時に車でビーバー湖に向かう。ビーバーの撮影+ダムの撤収。サンドイッチ。右足の太もも裏を痛くする。ニューベリーコミックでフューチャラマのDVD買う。お土産買う。リサ、スペンサー、渡邉さんと外食。ロブスター、エビ、イカ。帰ってから一瞬の散歩。日本語のペラペラな外国人に道をきかれる。
水の中で足をとられて変に踏ん張ったんだっけ。それにしても毎日フューチャラマ買ってるな。

9月29日:午前11時半起き。シリアル、バナナ、OJ。ビーバーの町中の撮影をしようとしたが、手袋がなくて買いに行く。日本食材屋を探すがない。グリーンカレー、サテ。撮影しようと思ったら強風と雨で中止。フューチャラマを家で見る。夜、バーへ行ってビーバーで撮影。そのあとビールと食事。10時半過ぎにかえる。

9月30日:午前8時半起き。シリアル、スイカ、OJ。近所でビーバーの撮影。ハーバード大学へ。動物学者にビーバーのインタビュー。いい感じだった。日本食材の買い出しに。カツカレーを食べる。今までで一番美味しい日本料理屋だった。夕方からリサの家でパーティー。みんなきてくれて盛り上がった。お好み焼きを作る。渡邉さんのうどん。失敗した茄子炒めをみんなうまいといった。
とにかく砂糖を入れすぎてめちゃ甘くなった。でもみんなは味が濃いのが好きみたい。この日はレッドソックス対ヤンキースの試合を観にいける予定だったんだけど(グリーンモンスターの上の席!)キャンセルして、働いてくれた学生さんたちの労いパーティをしたわけです。えらい!

10月1日:晴れ。午前7時起き。シリアル。トラックを借りてからビーバー湖へ。全部きれいに片付けする。ピザ。カヌーを返してから、ギャラリーで荷下ろし。夜、イタリア料理屋。美味しかったけど食べ過ぎた。アイスホッケーを見に行くが遅かったので最後の5分だけみる。地下鉄で家に帰って、荷造り。荷物が多すぎて全部はいらない。

10月2日午前6時半起き。スペンサーに空港まで送ってもらう。NYのJFKでスープとパンとバナナ。成田までの飛行機はすいていた。
リサ、スペンサーにはほんと良くしていただきました。

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